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12月30日「真実な安らかさを生きる」(ルカ2章21~38節)

今日の箇所にはシメオンとアンナ、二人の人が出てまいります。

二人がしたことは共通しています。

赤ちゃんである主イエスと出会って、神様に感謝し、ほめたたえたのです。

アンナは高齢でしたがエルサレムの神殿から離れず、断食したり祈ったりしながら、夜も昼も神に仕えていました。

またシメオンは救い主に会うまでは死ぬことはない、救い主が現れるまで生き残る、という約束を聖霊によって与えられていたので忍耐をもって待ち続けていました。

その結果、預言されていたように、御使いが教えていたように救い主イエス・キリストに会い、思わずシメオンは「今こそあなたは、あなたのしもべを、みことばどおり、安らかに去らせてくださいます。」と言ったのです。

 

これは「私はそのように言うことができる安らかさを、平安を、満足を得ました。

その安らかさの中を生きています」と理解すべきでしょう。

つまり、死ぬ間際のことばというよりも、このような安らかな思いを抱いて生きることができるようになったということです。

そして、そこにこそ、人間の本当に充実した、幸福な人生があるということです。

平たく言えば、私はいつ召されても大丈夫という気持ちを持って今を生きているということです。

これに優る平安はありません。

しかもこの平安は自分や他人との関わりの中から出てくることばではありません。

シメオンもアンナも決してこの時、満足できる幸福な生活を送っていたからこのように語ったり、神様を賛美することができたのではありません。

平安、平和を求めて躍起になっている今日。

真実な平安は神からしか来ません。

そしてシメオンもアンナも神からの平安と慰めを受けることを人生の第一番目のものとして祈り、備えていたからこそ救い主と出会い、賛美し、ほめたたえることが出来たのです。


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メッセージ内容(2018年12月30日)
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