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8月16日 「ひとりでいることの恵み」(マルコ 1:35〜39)


 マルコによる福音書に繰り返し出てくる言葉があります。

それは「すぐに」という言葉です。

これは、イエスが忙しくて休む間もなく次々と精力的に働いておられる様子が描かれているということです。

ところが、きょうの箇所では、主イエスが、人々から離れ、弟子たちをも置いて、ただひとり神の前に出ておられたことが書かれています。

主イエスは疲れておられたので一人静かに休んでおられたのでしょうか?そうではありません。

ひとりでおられたのは父なる神に祈り、親しい交わりの時、恵みの時を十分持っておられたのです。

むしろこのような時を持っておられたからこそ、多くの働きをなさることが出来たと言えます。

クリスチャンが「ひとりでいる」というのは「ひとりぼっち」とは全く違います。

「ひとりでいる」ことは父なる神様と豊かな時間を持っているということです。

 

現代社会は人とのつながり、絆が強調され、ひとりでいることを避ける傾向があります。

しかし、ボンフェッファーは「一人でいることの出来ない人は交わりを用心しなさい。

そのような人は、自分自身と交わりとを、ただ傷つけるだけである。」と言います。

この場合の「ひとり」とは神様との豊かな交わりを持てる状態にある「ひとり」であって、「ひとりぼっち」という意味ではありません。

コロナ禍に生きる教会として、今までのように自由に集まったり、話し合ったり出来なくなり、「ひとりでいる」時が増えている一人一人ですがこれはまたみことばを読み、賛美し、祈るなど神様との豊かな交わりを持つ機会が増えているとも言えます。

この試練の時が教会につながる一人一人の成長につながるように祈りたいと思います。

 


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メッセージ内容(2020年8月16日)
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ひとりでいることの恵み.pdf
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