今日は礼拝に続いて召天者記念の祈り会が予定されています。
今年はコロナ禍ということで墓前集会の時を持つことが出来ませんでした。
それで教会において記念の祈り会の時を持つことにいたしました。
しかし次善の策として教会で持っているわけではありません。
初代教会では、毎週の礼拝が、亡くなられた方を覚える場でした。
特に聖餐の際「わたしを覚えてこれを行いなさい」と言われた主イエスを覚えると同時に主にあって天に召された魂を覚える時でもありました。
聖餐のテーブルの形や大きさは、じつは、棺の形の大きさです。
初代教会では、聖餐のテーブルの下に、亡くなった方の遣していったものを納めたりもしていたのです。
聖餐のテーブルこそ、召された兄姉のいる天の御国と地上で歩みを進める者の接点でもあったのです。
さらに「天に登録されている長子たちの教会」(へブル12:23)とありますが、このことばは、教会が地上だけでなく、天にもあることを教えています。
地上の教会は、建設中の教会です。
まだまだ未完成です。
しかし、天の教会は、完全なものとされた栄光の教会です。
地上では、真理が曇らされたり、罪があったり、憎しみがあったり、争いがあったりします。
教会は、この世の罪と闘うだけでなく、みずからの罪とも闘わなければなりません。
このことは昔から、地上の「闘う教会」と天にある「勝利の教会」と呼ばれてきました。
そして地上の「闘う教会」は、いつでも天の「勝利の教会」を見上げて、励ましを受け、力を受けてきました。
地上での現在の歩みが天の教会へとつながっているのです。
天の教会を目指し、与えられた使命を果たし、天に備える思いをもって、その旅を続けてまいりましょう。
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