旧約聖書に出てくる人物の姿から今を生きる信仰者の在り方について学びを続けています。今回で最後の学びとしたいと思いますがハンナという女性を取り上げます。
ハンナには三つの苦しみがありました。第二夫人の立場にあったこと、子どもが無かったこと、そして第一夫人ペニンナから「いじめ」を受けていたことです。特に「いじめ」に関しては具体的な「いやがらせ」だけでなく、信仰的なものだったようです。無理解な人やわがままな人からひどい扱いを受けたとしても、神に頼って乗り越えることができます。しかし、いちばんつらいことは、神を信じるという人たちが、神を恐れて生きることを軽んじ、神とのまじわりを熱心に求めることがないことです。
ハンナはこの苦しみを「祈り」によって神のもとに持っていきました。その祈りは涙を流し、主の前に心を注ぎだす祈りでした。あるがままの自分をさらけ出し、神にすべてをさらけ出す祈りをしたのです。そしてハンナの祈りは、神に聞かれました。神は、祈りに聞いてくださるお方なのです。
苦しむ者のところにまで降りてきて、苦しむ者をそこから引き上げてくださるお方、自ら傷つき、わたしたちの傷を癒やしてくださるお方、これが、わたしたちの神、イエス・キリストです。わたしたちは、このお方に祈るという大きな恵みをいただいています。祭司エリから「安心して行きなさい。」主イエスも、この言葉を何度も語っておられます。「大丈夫だから。私が一緒にいるから」祈りの中でこの言葉を聞き、立ち上がることができる人、いや、この言葉を聞くまで祈り続ける人は幸いです。
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