<説教要旨>
「御霊の実」について学んでいます。今日は、私たち自身に関する三つの実、「誠実、柔和、自制」について学びます。
「誠実」という言葉は、「信頼して大丈夫なこと」という意味になります。また「真実」という意味もあります。ですから「誠実」とは神様の前に真実な生き方をすることによって人々の信頼を勝ち取ることができるということです。「柔和」は、決して、物腰が柔らかいというだけのことではありません。それは、神様の前に心からへりくだる謙遜さを意味しています。罪を持った私たちが、聖なるお方の前におののくこととも言えます。最後の「自制」は現代の私たちに、一番欠けているものかもしれません。どんなに人に対して寛容で、親切で、善意があり、誠実であり、柔和であったとしても、自制心を失った瞬間に、それらすべてのものが台無しになってしまうことがあるのです。パウロですら自制することの重要性から、「私は自分のからだを打ちたたいて従わせます。」とまで言っています。
このように、御霊の実について、くわしく学べば、学ぶほど、それを身につけることが、どんなに難しいかが分かってきます。どうしたら、本物の御霊の実を実らせることができるのでしょうか。それは、私たちのうちに、神様のいのちが働くことによってです。切り取ってきた木は、いくら待っても、実を結ぶどころか、どんどん枯れていくだけです。しかし、地面に植えられた木は、しっかりと根をおろし、太陽の光を受けているかぎり、かならず実を結ぶ時がやってきます。私たちも、キリストに根ざし、神様の恵みを受ける時、実を実らせることができるのです。
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