<説教要旨>
「恐れることはありません」(ルカ 2:8~14)
今日のルカ2章14節の「いと高き所に、栄光が神にあるように」はラテン語で(グロリア イン エクセルシス デオ)と言いますがクリスマスの賛美「荒野の果てに」としてご存知の方も多いと思います。
しかし、この言葉はクリスマスのための賛美だけではなく初代教会の時から今に至るまで、神の栄光を讃えて礼拝ごとに歌われてきました。
続けて今日のみことばは「地の上に、平和が、御心にかなう人々にあるように」と賛美されます。
つまり「いと高き所に、栄光が神にあるように」と賛美できるのは「地の上に、平和が、御心にかなう人々にあるように」と言われている平和があることによってということです。
それは平和、平安の無いところでは神様の栄光が現れにくいということでもあるのです。
イエスの降誕の出来事には、神の栄光の現れがいくつもあり、そのたびに「恐れるな」という言葉が語られています。
それは神の栄光が現れるのを見ることは人間にとっては恐ろしいことであるからに他なりません。
御使いが祭司ザカリヤに現れた時に彼は「不安を覚え、恐怖に襲われた」(ルカ1:12)とあります。
ザカリヤの姿は、日常に慣れきって、習慣的に神を礼拝していた当時の人々の姿を表わしていると思われます。
神殿の儀式は、規則正しく行われてはいましたが、そこには神の臨在がありませんでした。
言葉では神の栄光が讃えられていても、神の栄光の現れは見られなかったのです。
それは、現代の私たちも同じかもしれません。
今日、どれだけの人が、教会の礼拝で、神と出会い、その栄光を仰ぎ見、神の言葉の語りかけを聞くことを期待しているでしょうか。
正しく神の「恐れなくてもよい」とのことばを受け止めたいと思います。
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