説教要約
教会のカレンダー(教会暦)ではクリスマスの四週前のアドベントから一年が始まります。ですから今日は教会暦の最後の日曜日となります。この日は「王なるキリスト主日」と呼ばれ、イエス・キリストが「王」であることを覚える日とされています。王は王でも「神の国の王」としてです。コリント第一12:3に「イエスは主です」ということばがありますがここには「王」の意味も含まれています。そのようなことから「イエスは主です」の意味について考えてゆきたいと思います。
1)「主」には「神」という意味があります。神は、多くの場合、「ヤーウェ」という名前で呼ばれています。これは「わたしは有って有る者」という意味で神があらゆるものの存在の根源であるということを表わしています。ユダヤの人々は、この神のお名前をそのまま口にするのは畏れ多いと考えて、「ヤーウェ」の名前を「わが主」という意味の「アドナイ」という言葉で読み替えました。そこから新約聖書の「主」ということばとなっています。
2)「主」には「イエスが人生の主であるという」意味があります。聖書では、「主」という言葉は、ほとんどの場合、「主権者」という意味で使われています。パウロは自らを「キリストのしもべ」と呼び、主イエスが自分の人生の主権者であると言いました。つまりイエスを神として信じることと、イエスを人生の主として従うこと、このふたつのことを切り離すことはできないということです。
3)「主」には「イエスは神の国の王であること」の意味があります。イエスの国は、アメリカや中国などのような目に見える国ではありません。イエスの国に国境はありません。人種の区別もありません。平和のうちに、愛によって支配される国です。そこには、貧富の差も、強い者と弱い者の差もありません。みんなが平等で、自由です。人の声が支配するところではなく、キリストのことばが支配するところです。その国は王国であり、王はイエス・キリストです。
神であり、人生の主人、王であるイエスを主と告白し続けて参りましょう!
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