· 

12月24日 「み心のクリスマス」(ルカ2:1~7)

説教要約

 

 毎年クリスマスのこの時期、讃美歌の音と共に全世界の関心は聖書にあるイエス・キリスト降誕の地ベツレヘムやイスラエルの様々な地に思いを馳せたりするものです。

しかし、今年はその地に思いを馳せる時、戦争状態にあるメディアの報道を通して心痛めている人が多いことと思います。

 

 説教題を「み心のクリスマス」とした意味はクリスマスとは人がこの日をお祝いしようと決めたのではなく神が定められた時であることを再確認することにあります。

クリスマスページェントでは幾つかのトピックがあります。

為政者の意向によって身重なマリアがベツレヘムまで旅することを強いられたこと。

出産間近というのに貧しい夫婦に手を差し伸べ、部屋を提供しようとする人は誰もいなかったこと。

あげくの果てにマリアは、馬小屋で主イエスを産み、飼い葉桶に寝かせなければならなかったこと。

これらの根底には罪深い人間の現実がモチーフ(中心的主題)のように流れています。

その通りだと思います。

そして私(牧師)自身、何度もそれにそってメッセージをしましたし、信仰決心者が起こされたこともあります。

すべては神様のみわざです。

 

 ただ神様がルカを用いて今日の箇所を記されたのは理不尽なことをする為政者、心の冷たい宿屋の主人たちのことをクローズアップさせたかったのかと言えばそれだけではないと思えます。

むしろ俯瞰的に歴史を見るならば世界のすべての人を救う救い主が誕生するには場所と言い、時期と言い、ベストであったと言わざるを得ません。

そして最大の驚きはクリスマスは預言が成就したということです。

今日の箇所で言うなら「ベツレヘム・エフラテよ、あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。

だが、あなたからわたしのためにイスラエルを治める者が出る。

その出現は昔から、永遠の昔から定まっている。」ミカ5:2

キリスト降誕の700年以上も昔に告げられた預言がその通り成就しているのです。

これは何を意味しているのでしょうか?

一見、キリストの降誕は政治、経済、社会情勢、人の心にも翻弄されているように見えても、全てのことを本当に支配し、導き、用いておられたのは主なる神様だということです。

 

 現代は国際情勢、国内のこと、あるいは個人的な生活においても不安なことや憂慮すべきことが多々あります。

しかしそれらはすべて主イエスの父なる神様のみ手の中にあるのです。

それらすべてを用いて主は救いのみわざを成し遂げてくださいます。

そのことを覚えて私たちも、この国に、国際社会に、家庭に、正義を行い、平和を実現するための働きを積極的に担ってゆきましょう。

               

メリークリスマス!

 


ダウンロード
メッセージ内容(2023年12月24日)
上記の要約本文よりも詳しい文書のPDFデータです。より詳しくお読みになりたい方、プリントアウトしたい方はどうぞご利用ください。
説教「み心のクリスマス」.pdf
PDFファイル 677.6 KB

礼拝メッセージの音声をお聞きになりたい方はブルーのアイコンをクリックしてください。

容量の軽いデータでお聞きいただけます。