説教要約
聖書において「神の国」はとても重要な意味を持っています。
イエス様は「時が満ち、神の国は近づいた。
悔い改めて福音を信じなさい」(マルコ1:15)と言われて伝道の働きを始め、神の国について多くを語られました。
イエス様の宣教の中心は「神の国」についての教えであると言われています。
マタイ13章には、「天の御国(神の国)」についての7つのたとえが含まれています。
①種まきのたとえ(1〜17節)、②麦と毒麦のたとえ(24〜30節)、③からし種のたとえ(31〜32節)、④パン種のたとえ(33〜35節)、⑤畑に隠された宝のたとえ(44節)、⑥高価な真珠のたとえ(45〜46節)⑦網いっぱいの魚のたとえ(47〜50節)の7つです。
これらは決して7つの別のたとえではなく、種まきから成長そして収穫へと向かう大きな流れを持つ、一揃(ひとそろ)いのたとえとなっています。
これら7つの「神の国」のたとえを通じて、私たちは世に対する神様の深い愛とご計画を教えられます。
神様が良いものとしてお造りなられたこの世界は、悪しき者の手によって罪に堕ち台無しにされてしまいました。
しかし、神様はこの世界を滅ぼされませんでした。
それどころかキリストの贖いという再生の道を用意し、世界とそこに生きる神を信じる者たちに救いを与えようとしておられます。
神様は歴史を通じてご自分の民を特別に扱われます。
旧約においてはイスラエルの民を、そして新約においては教会を守り、どんなに世界が悪くなってしまっても、そこに「残りの者」を起こし続け、祝福し、救いの道が閉ざされることのないようにされています。
「神の国」の前味(まえあじ)である教会には、決して理想的とは言えない現実もあるでしょう。
しかし、神様の豊かな恵みが今日も確かに注がれています。
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