説教要約
説教題の「力をつける教会」には、キリストの教会が様々な過程を経て、ついには「諸教会は信仰を強められ、人数も日ごとに増えていった。」(使徒16:5)となることが意味されています。
パウロが戦いは自らの内にも外にもあったというように、信仰者として私たちも迫害や無関心といった外側からの戦いだけでなく、自身の病、様々な思い煩いといった内側の戦いにもさらされています。
その中でも人間関係に関する問題は難しいものですがその問題を信仰に立って解決してゆくことによって教会は力をつけてゆくことになります。
今日の聖書箇所では第二回目の伝道旅行が出発からマルコの取り扱いを巡ってパウロとバルナバが袂を分かつということで始まるという前途多難な幕開けとなりました。
それまでパウロとバルナバは主に熱心に仕える同労者として歩みを進めてきました。
特にパウロにとってはバルナバがいなければ現在の働きは無いと思うぐらい大切な存在であったのです。
それがバルナバのいとこにあたるマルコの取り扱い、それもマルコ自身が任務を途中放棄したことが主因であるにもかかわらず、対立し、別行動を取るようになってしまったのです。
しかし、パウロはその後、テモテと出会います。
テモテ自身の信仰とテモテの信仰生活は母と祖母より来るものであり、それが第一次伝道旅行の実となっていることをパウロは知るのです。
神様は神に熱心に仕える者の行動や発言を、たとえそれが他者と一時的に一致しなくても、意味あるものへと神は導いてくださるのです。
さらにパウロとバルナバが分裂行動を起こす主因となったマルコに対してもパウロはテモテ第二4:11で、「マルコを伴って、一緒に来てください。
彼は私の務めのために役に立つからです。」と言っています。
「役に立つ」とは「助けてもらっている」という意味です。
マルコの福音書を記したのはこのマルコであると言われています。
マルコも時が経ってから素晴らしい働き人となったのです。
もちろんパウロとバルナバの関係も回復したに違いありません。
私たちは様々な違いがあっても心から神を愛し、神に仕える思いで福音宣教に励むなら「同労者」であり、「仲間」なのです。
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