説教要約
第3回目の伝道旅行を終え、これからエルサレム経由でローマに向かおうとするパウロがエペソの教会の人たちに教え、送ったことばが今日の箇所に記されています。パウロは特に何を教えているのでしょうか?
1)悔い改めと信仰・・
パウロは「神に対する悔い改め」と、「主イエスに対する信仰」を教えてきました。実は「悔い改め」と「信仰」は、イエスご自身が語り、教えたことです。「悔い改め」と「信仰」はコインの両面のように一体です。悔い改めのない信仰はありませんし、信仰のない悔い改めもありません。「悔改めよ」と言われると、脅かされているように感じる人がいるかもしれません。しかし、聖書が言う悔い改めは違います。イエスは、悔い改めは喜びだと言われました。信仰生活に喜びが無いとしたら、悔い改めが無いということが原因かもしれません。
2)神のご計画の全体・・
パウロは、「私は、神のご計画のすべてを、余すところなくあなたがたに知らせたからです」(27節)と言い、神の救いの計画全体をしっかり守っていなさいと教えています。彼は「ティラノの講堂」で毎日弟子たちを教えました。パウロが教えたのは、聖書に明らかにされた神の救いのご計画の全体でした。イエス・キリストの十字架と復活による救いは変わることはありませんがそれ以外のことは変化可能なのです。変化するためには中心(神のご計画という軸)がしっかりとしていなければなりません。教理を学ぶ必要性がここにあります。
3) 恵みのみことば・・
パウロは別れの言葉を、次のように締めくくりました。「今私は、あなたがたを神とその恵みのみことばにゆだねます。みことばは、あなたがたを成長させ、聖なるものとされたすべての人々とともに、あなたがたに御国を受け継がせることができるのです。」(32節)
神のことばはここで、「恵みのみことば」と呼ばれています。みことばは、神の恵みから生まれたものであり、神の恵みを教えるものだからそう呼ばれます。しかし、それだけではありません。神のことばは、私たちに神の恵みを与えるものでもあるのです。神のことばは、私たちに神についての知識やキリストについての情報を与えるだけでなく、神の恵みを実際にもたらしてくれるものであることをパウロは教えています。
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