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12月1日「お言葉どおり、なりますように」(ルカの福音書 1章26〜38節)


説教要約

今日からクリスマスを待ち望むアドベント(待降節)が始まりました。主イエス・キリストの誕生、つまりクリスマスの出来事は本日のルカ1章26節から始まります。この箇所は主イエスの母となったマリアに、御使いが、「あなたはイエスの母となる」と告げた、いわゆる「受胎告知」の場面です。クリスマスにはたいてい「ページェント」と呼ばれる「聖誕劇」、つまりイエス・キリストの誕生の物語を描く劇をしますが、この箇所はその中で必ず上演される大事なシーンです。

 

主イエスを生む母として選ばれ、用いられたのは、ガリラヤのナザレに住むマリアというおとめでした。神様は、この、平凡な一人の娘を、救い主イエス・キリストの母として選び、お用いになりました。

 

御使いからのお告げを聞いたマリアは最初、戸惑いと恐れ、不安を覚えます。しかし、同じ御使いは親戚のエリサベツにも懐妊の奇跡を起こし、それを目の当たりにしたマリアは御使いの「神にとって不可能なことは何もありません」のことばを信仰をもって受け入れたのです。その意味をマリアは一般的に神様は何でもお出来になるということではなく、神のことばは必ず実現するというように受け止めました。(何故なら、原文には「ことば」が入っているからです。)

 

マリアはさらに、今後、どのような人生を覚悟しなければならないかも分かっていました。聖霊によって身ごもることはどう説明したとしても受け入れられるものではありません。しかしそれにもかかわらずマリアは、神様のみ言葉を受け入れ、それに従う道を選びました。そして「お言葉どおり、この身に成りますように」と祈ったのです。

 

信仰者は、神様のみ言葉は恵みのみ言葉であって、それがこの身に実現することによってこそ、本当の喜び、幸せが与えられること、また神様が共にいて下さり、その恵みを受け、自らがみ業のために用いられていくことにこそ有意義な、生き甲斐ある、楽しい人生が開かれていくことを知っています。マリアが聞いたのと同じみ言葉を神様は私たち一人一人にも語りかけて下さり、私たちの人生を用いて、その恵みのみ言葉を実現させて下さろうとしていることを覚えましょう。 


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メッセージ内容(2024年12月1日)
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